卵子凍結のスケジュール・流れ

卵子凍結にかかる期間は概ね2~3週間ほど。通院は4~5回程度が目安です
卵子を採取し、凍結保存する。こうして文字にしてみると、何やら簡単そうだしあっという間に終わるのでは? と感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも実際は、ある程度時間をかけ、良質な卵子を育てる必要があります。どれくらい時間がかかるのか、どの程度通院の必要があるのか、一般的な排卵誘発法での卵子凍結を例に、スケジュールをご紹介しましょう。
通院1回目:診察・検査
まずしなければならないこと。それが診察と検査です。内診や血液採取を行い、今後の治療について医師と話し合いを行います。検査内容によっては結果が出るまでに数日かかるものもあるので、時間に余裕があるタイミングで来院しましょう。
通院2回目:検査結果の聞き取り
検査結果が全て出そろったところで再度クリニックへ。卵子の採取や凍結に問題がないか確認し、次の生理周期に合わせて治療をスタートする日程を決めます。
検査結果に問題があった場合は、医師と相談の上で体調を整える治療を行います。
通院3回目(来院不要の場合もあり):排卵誘発法による治療をスタート
生理の2~3日目くらいから、卵巣を刺激する排卵誘発法をスタート。投薬、または注射による投与を決められた日数行います。注射による投与が必要だけどクリニックに行く時間が取れない、という場合は、自身で注射を打つよう指導されることもあります。
通院4回目:卵胞の様子を確認
エコーや採血による検査で、卵胞内の様子を確認します。卵胞が十分に育っているようであれば、排卵に合わせて採卵の日取りを決定。点鼻スプレーなどを用い、卵子を成熟させる薬を投与します。
通院5回目:採卵・凍結・診察
排卵直前まで育った卵子を採取します。採取した卵子は速やかに培養室に運ばれ、胚培養士が卵の個数や状態、成熟度を調べ、問題がないものを液体窒素を用いて急速凍結します。
採卵にかかる時間は、概ね10分程度。採卵後はクリニック内に設けられたリカバリールームでしっかり体を休め、その後診察を受けて問題がなければ帰宅できます。
なお、体調や生理周期によっては、通院日数が多くなったり、採卵まで時間を要したりすることがあります。また、より良い卵子を残すためにも、1回目の来院の前からバランスの良い食生活を心がけたり、定期的に運動をするなどし、体調を整えておくことが大切です。